【高校 政治経済01】政治の原理を基礎から解説

「政治の原理」とは言うけれどーIntroduction

 と言うことで、今回は「政治」とはどのようなことかと言うことについて詳しく解説していこうと思います。明確な定義については次の項で説明するとして、簡単に言えば、あれですよ、「国回すこと」、コイツを政治だと思ってもらって大丈夫です。歴史的経緯に立ち返ってみれば、「支配する民にどうにかしていい生活をしてもらいたい(自分もしたい)」と政治という概念が作られたわけですが、そんなことは、現代社会に生きる人々は考えてるわけないと思います。

 まあとりあえず、政治とはこういうことだよ、っていうことについて説明していきたいと思います。

政治、国家、政府とは何か

 政治とは、簡単にいうと政策を決めることです。政策というのは、これからの政府の方針のことですね。実務レベルで考えると、社会全体や国家をどのように運営していくかを決める活動や一連の流れを指します。

 政策を行使するためには「政治権力」を使用します。政治権力とは政府や国家が社会を管理し、秩序を維持するために行使する権力を指します。具体的には、犯罪者の「人権」を制限して、「刑務所」に収監することです。これはそこら辺の人には到底することはできませんし、

 特に、新しい政策を作り出す過程は、民主主義の社会では非常に重要です。なぜなら、その過程を通じて、市民一人一人の意見や要望が政策に反映され、社会全体が市民の意志に基づいて動くからです。

国家とは、ある特定の地域と、その地域に住む人々を管理し統治する政治的な組織のことを指します。例えば、日本という国家は、日本の領土と、その領土内に住んでいる私たち市民を統治しています。国家の一つの大切な役割は、その領域内での秩序と安全を保つことです。これは、私たちが安心して生活できる社会を作り上げるために必要なことです。そして、この国家が持つ権力は、私たち市民から委ねられたものです。これは社会契約理論と言われ、私たち市民が安全で平和な社会で生活するために、一部の自由を譲り、国家に権力を委ねるという考え方です。

政府とは、国家を運営するための組織のことを指します。具体的には、新しい法律や政策を作る「立法」、それらを実際に運用する「行政」、そして法律が適切に適用されているかを判断する「司法」の三つの部分から成り立っています。これらは「三権分立」という原則に基づいており、それぞれが互いにバランスを保つように設計されています。これにより、一つの権力が絶対的になることを防ぎ、公正な社会を維持する役割を果たしています。

法の意義と役割

法は、社会の運営を円滑に行うための一連の規則や制度のことを指します。これらは、個々の人々の権利や義務を定め、社会全体が公平に機能するように保証します。マックス・ウェーバーによれば、法は社会の運営を円滑に行うための規則や制度の集合体であり、これが「合法的支配」の一つの形態を示しています。この合法的支配は、規則の存在とそれに基づく処罰の可能性によって、各個人の行動を規範化し、社会全体が公平に機能するように保証します。

他方、ウェーバーは「伝統的支配」や「カリスマ的支配」も支配の形態として認識しています。伝統的支配は、長い期間にわたり脈々と受け継がれてきた慣習や伝統に基づいています。一方、カリスマ的支配は、特定の個人が持つ異常な魅力やカリスマによって人々が従う形態を指します。

具体的な例としては、交通ルールは人々の安全を確保するという合法的支配の一例です。これらのルールに違反した場合には罰則が科され、それにより交通事故の発生を防ぎ、安全な交通環境が維持されます。

以上のように、ウェーバーの社会学的理論を通じて法の役割とその影響を理解することができます。

また、法は、様々な犯罪行為に対する罰則を定めることで、社会の秩序を保つ役割も果たしています。これにより、社会の安全を確保し、市民が平穏に生活することが可能となります。

さらに、法は、個人や団体間で紛争が発生した際の解決策を提供します。法律に基づく訴訟や裁判を通じて、公平かつ公正な解決を導くフレームワークが整備されています。これにより、紛争が社会全体の秩序を乱すことを防ぐとともに、個々の権利を保護する役割を果たします。

以上のように、法は社会全体が公正に、そして円滑に機能するための重要なガイドラインとなっています。法が適切に機能することで、社会は秩序を保ち、市民の安全と権利が守られ、公平な取引が行われるといった形で、公正な社会が維持されます。

法の分類

公法の具体例としては、日本国憲法が挙げられます。日本国憲法は、我が国の最高法規であり、国家の形態や国民の基本的人権、立法・行政・司法の三権分立などを定めています。これは、国家の権限や責任を明確にするためのもので、国や地方自治体がどのように運営されるべきか、また市民がどのような権利を享受し、どのような義務を果たすべきかを規定しています。また、刑法も公法の一部で、個々の市民がどのような行為をすれば罪に問われるか、またその罰則はどの程度かを規定しています。

自然法とは、人間が生まれながらに持っているとされる普遍的な法則を指します。これには生命、自由、財産といった基本的な権利が含まれます。自然法は時代や場所によらず変わることなく、全ての人間に共通する法則とされており、これは神や自然から与えられたものであるとされています。自然法は、人間の尊厳や平等を保障し、不当な権力の行使を制限するための基準となります。例えば、人権侵害や差別行為は自然法に反するとされ、これらを防ぐための法律が多くの国で制定されています。

一方、実定法とは、特定の国家や社会で制定され、その範囲内でのみ適用される法律を指します。実定法は、立法機関によって作られ、司法機関によって解釈や適用が行われます。実定法は社会の変化に応じて更新されることが可能であり、具体的な規則や行動基準を定めることで、社会の秩序を保つ役割を果たします。例えば、刑法や商法、労働法などは実定法の一部であり、これらは日常生活の様々な面を規範しています。

自然法と実定法は、それぞれ異なる視点から法の存在や機能を説明します。自然法は人間が持つ普遍的な権利を保障するための基準を提供し、実定法は具体的な社会秩序を維持するための規則を提供します。両者は相補的な関係にあり、一方が欠けても公正で平和な社会を維持することは難しいと言えます。

また、税法も公法に含まれます。税法は、国や地方自治体が市民から税金を徴収するためのルールを定めています。これは、公共のサービスやインフラストラクチャーのための資金を確保するために必要な法律であり、市民一人一人が社会全体の運営に貢献するためのものです。

民法は、個々の市民の日常生活に大きく関わる法律で、人の法律上の地位、物の所有や譲渡、契約、遺産相続などを規定しています。民法は特に5つの大原則に基づいています。これらの原則は次の通りです:

  1. 私的自治の原則:この原則は、個人や法人が自分の行動や権利の行使、義務の履行について自由に決定できるというものです。ただし、その行動や意思決定は法律の範囲内で行われる必要があります。
  2. 契約自由の原則:個々の市民が自由に契約を締結し、その内容を定めることができるという原則です。これにより、個々の市民は自分たちの利益やニーズに最も適した契約を作成することが可能です。
  3. 権利能力平等の原則:全ての人が法律の前で平等に権利と義務を有するという原則です。これは、社会全体の公正さと公平さを保証するための重要な原則です。
  4. 所有権絶対の原則:この原則は、所有者がその所有物を法律の範囲内で自由に利用し、その所有物から収益を得ることができるというものです。これにより、財産権の保護と経済的自由が保証されます。
  5. 過失責任の原則:法律上の義務を怠った場合や他人の権利を侵害した場合には、その責任を負う必要があるという原則です。これは、個々の人々が自分の行動に対して責任を持つことを求め、社会的な秩序と公正を保つためのものです。

さらに、商法も私法に属し、企業活動に関する契約や会社の設立・運営に関するルールを定めています。これは、企業間の取引を公正かつ透明に行うためのもので、企業が社会全体の発展に寄与するための基盤を提供しています。

国家の定義

国家とは、一定の領域を有し、その領域内に住む国民を統治する主権を持つ政治的な組織を指します。領域とは、国家がその権力を行使する地域のことで、通常は国境によって明確に定義されます。国民とは、その国家の権力下にある人々を指し、通常はその国家の法律に従う義務があります。主権とは、国家がその領域内で最高の権力を持ち、他のどの国家からも干渉を受けない権利のことを指します。この三つの要素が揃って初めて、ある組織を国家と呼ぶことができます。

ジャン・ボーダンは、16世紀のフランスの法学者で、彼の「国家論」は国家の概念を理論的に構築した最初の試みとされています。ボーダンによれば、国家は「最高の統治権を持つ領域共同体」であり、その「統治権」は、その領域内での立法、刑罰の執行、戦争の宣言と終結など、絶対的な権力を意味します。また、ボーダンは、この最高の統治権が分割不可能であると認識していました。つまり、一つの国家には一つの統治権しか存在できず、その権力は国家の主権者によって一元的に行使されるべきであると考えていました。このようにボーダンの「国家論」は、国家の主権とその統一性を強調しており、現代の国家理論の基礎を築いたと言えます。

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